法人税の改革について【政府税調・法人課税DG】

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第7回 法人課税ディスカッショングループ(2014年6月25日)資料一覧

【産経】政府税調、外形標準課税を中小企業に拡大案

【日経】中小にも外形標準課税 政府税調が月内にも提言

 

議論が続けられてきた、法人税改革(=実効税率引き下げと、それに伴う代替財源)について、

政府税調の法人課税ディスカッショングループでは、議論を取りまとめました。

その中で、改革事項として、以下の8項目が挙げられています。

(1)租税特別措置の見直し

・・・原則ゼロベースで見直し

(2)欠損金の繰越控除制度の見直し

・・・現行9年の期間を延長する一方、控除上限額を引き下げる

(3)受取配当等の益金不算入制度の見直し

・・・支配関係を目的とした株式保有と、資産運用を目的とした株式保有の取扱いを明確に分け、

益金不算入制度の対象とすべき配当等の範囲や、益金不算入の割合などについて見直す

(4)減価償却制度の見直し

・・・定率法を廃止し、定額法に一本化

(5)地方税の損金算入の見直し

・・・事業税や固定資産税などの地方税を、損金不算入

(6)中小法人課税の見直し

・・・中小法人の範囲を見直し、所得800万円以下の部分に適用される軽減税率を見直し

(7)公益法人課税等の見直し

・・・公益法人等の範囲や収益事業の範囲を見直

(8)地方法人課税の見直し(法人事業税を中心に)

・・・法人事業税(外形標準課税)における付加価値割の拡大、対象法人の拡大

 

特に、外形標準課税の対象法人拡大については、反対意見も多く、今後の動向に注目です。