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【日経】非上場株、収益還元法で計算した株価の減価認めず 最高裁

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【日経】非上場株、収益還元法で計算した株価の減価認めず 最高裁 

M&A等の際の非上場株式の評価に関する最高裁判決が出ました。

M&A等では、非上場会社の株式の評価を算定するに当たり、相続税評価額ではなく、

「収益還元法」や「DCF法」など、将来の収益やキャッシュ・フローを用いる場合があります。

これまでは、非上場株式は流動性(換金可能性)が乏しいため、算定された株価を減額する実務が認められていました。

今回のケースも、会社側は25%減額しています。

しかし、最高裁判決では、「収益還元法」には、市場での取引価格との比較という要素は含まれていないので、

含まれていない要素を反映させるのは不当、という判断を下しました。

今後の実務において、ご注意下さい。

 

 

【国税庁】『「申告書の自主点検と税務上の自主監査」に関する情報(調査課所管法人の皆様へ)』公表

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【国税庁】「申告書の自主点検と税務上の自主監査」に関する情報(調査課所管法人の皆様へ)

調査課所管法人、いわゆる資本金1億円以上で最寄りの税務署ではなく、国税庁が管轄の法人を対象に、

「申告書の自主点検と税務上の自主監査に関する確認表」が公表されました。

対象法人の経理担当者の皆様は、是非ご活用下さい。

申告書に添付して提出する必要はありませんが、「会社事業概況書」に活用の有無を記載することになっています。

また、対象法人でなくても、比較的規模が大きく、自社で申告書を作成している会社の場合は、参考になると思いますので、一度ご覧下さい。

東京開業ワンストップセンター 業務開始

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東京開業ワンストップセンター

東京開業ワンストップセンターが開設されました。

以下のような開業手続をワンストップでできます。

  • 法人設立登記
  • 税務(国税、都税・・・開業届の提出など)
  • 入国管理
  • 雇用保険
  • 労働保険
  • 健康保険・厚生年金保険

しかも、多言語による通訳や翻訳サービスも、あります。

東京都内で開業する企業が対象です。

東京都内で開業を希望する方は、是非ご利用下さい。

 

このような取り組みは、是非全国に広がってほしいですね。

 

 

【国税庁】「父母などから結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度のあらまし」などについて

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【国税庁】「父母などから結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度のあらまし」などについて

国税庁から、『「父母などから結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度のあらまし」などについて』が、公表されました。

3月31日に成立・公布された、平成27年度税制改正にて、

結婚資金や子育て資金の一括贈与の非課税が認められるようになりました。

祖父母や父母から、20歳~50歳の子・孫を対象に、1,000万円まで、金融機関等を通して信託等することにより、非課税となります。

詳細は、リンク先をご覧下さい。

IPO審査の厳格化を証券会社、監査法人に要請

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【日本取引所グループ】最近の新規公開を巡る問題と対応について

【日経】IPO審査の厳格化要請 日本取引所、証券会社などに 

日本証券取引所グループは、IPO(新規株式公開)企業への審査の厳格化を、証券会社や監査法人に要請しました。

上場直後に、不正が発覚したり、業績の下方修正が目立ち、投資家保護の観点から、このような要請に至ったのでしょう。

例えば、株式会社 gumiのケース

2014年12月18日に上場していますが、2015年3月5日に、4月決算期の大幅下方修正をしています。

(2015年3月5日 「当期連結業績予想の修正及び役員報酬の減額に関するお知らせ」 より)

gumi

 

不正の例では、エフ・オー・アイやシニアコミュニケーションズ などがあります。

 

証券会社や監査法人は、上場準備段階から関与しているので、要請先としては適切かもしれません。

日本公認会計士協会は、

「資本市場の信頼性確保のためには、関係者が協力して対応することが重要であり、その中で公認会計士が役割を果たすためには、より深度ある監査の実施が必要であると認識しております。」

と表明しています。

【JICPA】株式会社日本取引所グループの 「最近の新規公開を巡る問題と対応について」に関して

ただ、監査法人は、どのように対応していくことになるのでしょうか。

「不正リスク対応基準」は、2013年3月13日に公表されました。

この基準の範囲内で行うのか、基準の枠を超えて行うことになるのか。

業績予想は、通常監査対象外ですが、どのように検証するのか。

期待されている以上、対応することになるのでしょうが、どのように行うのか注目されます。

「情けは人のためならず」

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【産経】「おじいちゃん」吹く音 甲子園で後輩球児鼓舞

選抜高校野球で、惜しくもベスト8で敗れた静岡高校ですが、

2回戦、準々決勝のアルプススタンドでは、いつもと違う光景がありました。

現役の吹奏楽部の姿はなく、OB・OGが代わりに演奏していました。

現役の吹奏楽部員たちは、彼らの舞台である定期演奏会を控え、残念ながら応援に来られませんでした。

このピンチに、吹奏楽部のOB・OGが全国から駆けつけました。私の同期もいました。

演奏は久しぶり、という声もありましたが、全然違和感なく、素晴らしい演奏でした。

卒業して何年も経ってから、同期が演奏する校歌を歌い、応援するのは感動しますね。

特に2回戦は金曜日でしたので、仕事がある人もいたでしょう。

しかし、アルプスに集まった人たちは、きっと仕事をやりくりして、お客さんや同僚に迷惑かけずに、駆けつけたと思います。

他人のピンチに手を差し伸べられる人は、仕事もできます。

「情けは人のためならず」と言いますが、その気持ちを持ち続けていると好循環になるのでしょう。

もう1つ感動したのは、彼らは一緒になり静岡からバスで駆けつけたことです。

片道7~8時間、夜中出発車中泊は、結構つらかったことでしょう。

新幹線で前日移動し、ホテルでしっかり休養する、という選択肢もあったと思いますが、チームワークを大切にしました。

吹奏楽部のOB・OGの皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

今回はいろいろなことを学びました。

皆さんも、是非仕事の際には、「情けは人のためならず」を頭の片隅において取り組んでみて下さい。

心に余裕が生まれ、うまくいくと思います。

平成27年度税制改正法案が成立、公布・・・税効果会計にご注意下さい

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【官報】平成27年3月31日付(特別号外 第11号)

【東京都主税局】平成27年度税制改正に伴う外形標準課税法人に係る法人事業税の税率の改正につい

平成27年度税制改正法案が、3月31日に参議院で可決され、即日公布されました。

税制改正の内容はこちらをご覧下さい。↓

【財務省】平成27年度税制改正

さて、今回の税制改正は、法人税率の引き下げが盛り込まれているため、税効果会計に影響があります。

なお、東京都は、事業税率の改正条例を、4月1日に公布しました。

このようなケースで、税効果会計の際の実効税率をどのように計算するかは、こちらをご覧下さい。

【ASBJ】「平成27年度税制改正に伴う税効果会計の適用における法定実効税率の検討」公表【2015年3月12日付ブログ】

東京都以外の超過税率採用自治体は、3月31日までに改正条例を公布しています。

高校野球から学ぶ

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暖かくなり、すっかり春めいてきました。

「春はセンバツから」と言われるように、今甲子園球場では、選抜高校野球が開催されています。

連日熱戦が繰り広げられ、今日はいよいよ決勝。果たして栄冠に輝くのはどの学校でしょうか?

 

さて、東海地区代表の静岡高校は、残念ながら一昨日の準々決勝で敗れ、87年ぶりのベスト4を逃しました。

しかし、50年ぶりのベスト8をつかみました。立派な成績です。

50年ぶり、87年ぶり、ということから分かるように、歴史のある学校で、OB・OGも多く、

選手たちは、OB・OGの思いも背負って頑張ってくれたと思います。

彼らの頑張りに、多くのOB・OGは勇気をもらえたことでしょう。私もその1人です。

 

今年のチームの選手のうち、前チームの主力だった選手は6人いました。

前チームは、静岡県代表として夏の甲子園に出場しましたが、初戦敗退。

悔しい思いを胸に静岡に戻り、猛練習に励みました。

その成果が、今大会No.1のチーム打率を誇る打撃であり、50年ぶりの東海大会優勝、センバツベスト8につながりました。

しかし、全国の壁はまだまだ厚かった。

選手たちは、再び課題を持ち帰って、夏へ向けて精進するでしょう。夏の活躍を期待したいです。

この課題は、全国ベスト8の舞台に立たないと、見えなかったと思います。

やはり、階段は1段ずつ、努力は地道に行わないといけないですね。

 

最後に、栗林監督が、試合後のホテルで、選手へ向けて発したメッセージです。

これは、仕事をする上でも、心に留めておきたい言葉です。

「負けたのは残念だけどくよくよするのは嫌いなんだよね。どんどん、どんどん次に行動していかないと、新しいことは生み出されてこないから。

勝ったから良いとか、負けたからダメとか、そんな単純なもんじゃない、チームを作るっていうのは。

夏に向けての競争は、実力1本勝負だぞ。

今度こそ、夏はまたもう1つ壁を破って、課題をクリアできるように、やっていかなきゃならない。そのつもりで頑張ってくれよ。」

 

【東京商工リサーチ】全国27万社「都道府県別財務データ分析」調査

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【東京商工リサーチ】全国27万社「都道府県別財務データ分析」調査

東京商工リサーチでは、全国27万4,138社(上場企業を除く)を対象に調査を実施し、その結果を公表しました。

以下のような結果が示されています。

  • 赤字企業率 全国9地区すべてで改善(赤字企業率は21.9%)
  • 有利子負債構成率 静岡と広島が上位を占める(中央値33.3%)
  • 自己資本比率 都道府県別トップは奈良59.2%(中央値28.2%)
  • 経常利益率 都道府県別では被災3県が上位に並ぶ(中央値1.9%)

非常に興味深い調査結果です。

なぜこのような結果になったのか、県民性等が関係しているのか、知りたいですね。

【日本商工会議所】「小規模事業者の経営計画作成・実践事例集」を発行

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【日本商工会議所】「小規模事業者の経営計画作成・実践事例集」を発行

日本商工会議所から、「小規模事業者の経営計画作成・実践事例集」が発行されました。

「経営計画」は、経営者の思いを明確にするものです。

思いが明確になることで、会社の目指すべき方向がはっきり分かり、具体的戦術が立ち、従業員のモチベーションも上がります。

事例集には、以下のような例が掲載されています。

  • 方向性がはっきりしました
  • 地場産品へのこだわり全面に
  • 販路開拓進め地域活性化に力
  • 新事業の成功を支える助けに
  • 新たな販路と歴史を創出
  • 通販で販路拡大、売り上げ増
  • 予想外の市場も見えてきた
  • 既存商品のブランド力を強化
  • やりたいことが明確になった
  • 得意技術活かし新規市場開拓
  • 利益率アップの課題が見えた
  • 強みを自覚し、販路拡大へ
  • 店の特徴を分析し戦略を構築
  • 地元の人に知ってもらえた

「経営計画」を作成していない、という経営者の方は、この機会に作成しては如何でしょうか。